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2020.11.2

冬来たりなば…

空のまにまに

 

新型コロナ感染症拡大のニュースが、

世界中を駆け巡るようになって以来、

こんなふうに世界中の人々が、

同時的に共通する不安を抱えたことが

あっただろうか。

不安はすぐ人の心にとりつく。

耐え難い不安にどうやって対処するか。

感情を合理化して自分をなだめたり、

現状否定をしたり、

大人なら時にはお酒を飲んだり、

食べたり、ショッピングしたりして、

手軽に不安を解消することだってできた。

だからといって不安は消えやしない。

形を変えて、その人の中に棲み続ける.

時には怒りとなって。

時には不信感となって。

 

それならば…。

一時的にしろ、手軽な解消法さえ

閉ざされることになった今、

これをチャンスとして、

ゆっくり自分の中の不安と

向き合ってみるのも悪くない。

コロナ第3波は冬に猛威を振るうの…?

と怯えるより、

そもそも季節は冬に向かうのだから。

開放的に、外に気持ちが逸る夏が行き、

闇と親しむ季節がやって来た。

この時は、暖かな灯の下で自分を見つめ、

再構築してみないか。

生きていれば当然、

いろんなことがあって、

そのたびに不安になるのは

仕方がないこと。

でも、わざわざ自分から不幸にならない!

そう決めると、

心のバランスを崩すような

出来事があった時も、

軌道修正が起こりやすくなる。

たとえ一時的に落ち込んだとしても、

そして強い不安に襲われるときも、

そこから一気に加速して不安のドツボに

はまっていくのではなく、

その淵に踏みとどまり、

そうしている自分を客観的に

見るようになっていく。

自分はなぜそんなふうに感じるのか、

それはどこから来ているのか、

いつからなのか、

事実は本当にそうなのか...等々、

自分の感情の歴史を紐解いてくのは、

自分と自分の周辺の世界へのまなざしを、

しなやかに強く豊かに

育てていくことにつながる。

時間もかかるし、地味な努力だけれど、

それでしか再構築は

起こらないような気がする。

不安を不安でなくす最も効果的な方法は、

意識化することだ。

私たちは無意識にすぐに

不安にとり憑かれてしまう。

そうして未熟な方法で解消してしまう。

だから不安を不安として気づくことは

とっても大切なプロセスだと思う。

まず自分が不安であることを

自覚できたら、

「あんたはえらい」ということだ。

そんな冬の時を今年は

過ごしてみて欲しい。

外が寒いからこそ、

心の温かさを感じられる季節だから…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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